村上春樹「猫を棄てるー父親について語るときに僕の語ること」と彼の訳した「心臓を貫かれて」について

先週の金曜日、村上春樹が訳した「心臓を貫かれて」が読み終わった翌日に「文藝春秋」で彼が今まで語らなかった父親についての文章が載ったことを、朝日新聞の朝刊で知った。

 

それぞれを読んでみて、「心臓を貫かれて」の村上春樹版だと強く感じた。

「心臓を貫かれて」のあとがきにあるトラウマについての表現などが非常に似ているし、ゲイリー・ギルモアと彼の父親の経歴は全く違うものだとしても、父親の持つ暗闇を描くという仕事については、マイケル・ギルモアからの影響が大きいのではないかと想像している。むしろ、彼が翻訳を手がけたのも父親のことが頭の片隅に頭だからではないかも想像してしまう。

 

感想としては、まずは、ここまで。