2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

原武史「平成の終焉」

非常に刺激的。 退位が近づくにつれ、ほぼ100%に近い今上天皇と皇后への肯定的な世論に対して、批判的な視線をもってロジカルに評していける論者がどれだけいるだろう。 本書が個人的な宮内庁への「反論」という意味があるというのがあとがきに書かれていた…

司馬遼太郎「空海の風景」

司馬遼太郎の「空海の風景」が好きだ。 1200年以上も前の存在であり、史実よりも伝説の方が多いような主人公と時代を相手にしながら、空海についての史料を1つずつ拾い、彼のパーソナリティーのカケラを集めていくという気が遠くなるような思考作業をしてい…