ミュージカル「レ・ミゼラブル」
帝国劇場で、レミゼラブルを観劇。
5回目くらいだろうか。
はじめてファンテーヌの死ぬシーンで号泣してしまった。子どもを持つと親の気持ちで観るせいか。
幕開けと同時にその音楽で舞台に引き込まれ、気持ちの良い緊張感が包まれる。
感動する場面が見るたびに新しくなるのは、色々な経験を経てその場面に共感できるようになったからだろう。
同じ舞台を定期的に見ることで自分自身の「成長」を感じることができるような気がする。舞台を見ることで、自分の内面と向かい合うというか…。
以前観た時にファンテーヌを演じた知念里奈が話していた「愛する子供のことを常に考え、愛するものを想いながら死ぬファンテーヌは実は幸せだ」というかことばを最後のシーンで思い出した。
そして、彼女はコゼットの成長をどう感じるのかを想像した途端、涙腺が崩壊した。
この物語は絶対的な悪が存在しない世界で、それぞれが命のために必死で生きるのものの、最終的に死によってしか殆どの人々が救われないという邦題通りの「あゝ無情」なのだが、観た後は明日から頑張ろうという気にしてくれるのはなんなのか。